【投資信託】アクティブファンドとインデックスファンドを徹底比較!

今回は投資信託の運用タイプである、インデックスファンドとアクティブファンドのそれぞれの特徴や、長期投資はインデックスファンドがお勧めの理由を比較しながら解説します。

 

 

ファンドの種類

インデックスファンドとは対象となる株価指数*の動きに連動したリターンを目指して組成されている投資信託です。

 

*代表的な株価指数

日経平均株価(日経225)

TOPIX(東証株価指数)

ニューヨークダウ(ダウジョーンズ工業株価平均株)

S&P500 など

 

アクティブファンドとは、インデックスを上回るリターンを目指して、投資する銘柄を運用会社が選別しているファンドです。

 

 

インデックスファンドとアクティブファンドを比較

  アクティブファンド インデックスファンド
コスト 比較的高い 比較的安い
パフォーマンス 指数から乖離 概ね指数に連動
商品選び 比較的難しい 比較的簡単

 

コスト比較

投資信託のコストは基本的に申し込み手数料と信託報酬と信託財産留保額の3種類です。

申し込み手数料                             

購入時の手数料は購入する商品や窓口によって異なります。インデックスファンドの場合、購入時の手数料は掛からないことが多いです。        

アクティブファンドの場合購入時の手数料上限をファンドが設定し、販売会社(窓口)が手数料を設定している場合があります。

ファンドの手数料上限の設定は購入代金の3%前後である場合が多いです。                             

しかし、2022年10月時点でネット証券ではアクティブファンドであっても購入時の手数料は設定していないことがほとんどです。対面証券や銀行などでは、手数料を取られることが多いので注意が必要です。

 

信託報酬  

運用管理費用として、委託会社,販売会社,受託会社に間接的に支払う費用です。

この費用はファンドの純資産額の年率何パーセントといった形で、日々計上されてファンドの基準価格に反映されます。                

ファンドへの基準価格への影響は、毎日少しずつなので意識しにくいですが、長期保有になればなるほど信託報酬の基準価格への影響が大きくなるので、信託報酬率はどの投資信託を選ぶか決める際の重要な要素になります。

 

信託財産留保額     

保有している投資信託を解約,換金する際に残高から引かれる費用です。

これは運用会社などへの報酬ではなく、そのファンドの純資産額に組み込まれます。なので引き続き投資を続ける人を保護する目的の費用といえるでしょう。   

信託財産保留額はインデックスファンドには基本的にありません。アクティブファンドでも設定されていないファンドも最近は多いですが、設定されている場合0.3%前後に設定されている場合が多いです。

パフォーマンス比較

インデックスファンドは時々、トラッキングエラーといって指数から乖離する場合もありますが、基本的にそこまで大きく乖離することはありません。    

アクティブファンドの場合ファンドによって組み入れ銘柄や手数料が大きく異なるためパフォーマンスにばらつきが出ます。                

インデックスファンドを上回る成績のアクティブファンドもあれば、下回る成績のアクティブファンドもあります。過去インデックスを上回る成績を出してきていたとしても、それがいつまで続くかはわかりません。

商品選び

投資信託の商品選びのポイントはコスト面や過去のパフォーマンスや純資産額、運用方針など色々な事がありますが、インデックスファンドの場合、投資対象を日本にするか、米国にするか、全世界にするかなどさえ決めてしまえば、投資信託は数本に絞られるため比較的簡単です。                 

アクティブファンドは投資対象を決めても、多くの投資信託が残るため商品選びは比較的難しいと思います。

 

長期投資のメインはインデックスファンドがおすすめの理由

運用の安定性  

                                                                        アクティブファンドがコストが高い理由は、主には運用会社の人が市場や会社をリサーチしてから投資判断をしているためですから、アクティブファンドの成否は運用会社の人材に依存していることになります。             

過去のパフォーマンスが良かったとしても、人材が変わってしまうリスクや人材の質そのものに対するリスクをはらんでいるように思います。                     その点インデックスファンドは運用会社がどこだろうと、誰が運用担当者だろうと対象となる指数と同じように銘柄を組み入れるだけですので、人が変わっても質が変わることはありません。

 

信託報酬の低さ                                   

長期投資の場合、信託報酬の低さは過小評価するべきではありません。

既述したように、信託報酬は毎日少しずつ計上されるため短期では違いはそんなに大きくありませんが、長期では基準価格への影響度は顕著に出てしまいます。    

 

(例)100万円を投資信託で10年間運用 (価格変動を無視しています)                            信託報酬が年率0.2%の場合の10年間で基準価格に反映されるコスト  

2万円            

信託報酬が年率1%の場合の10年間で基準価格に反映されるコスト   

10万                                 

精神的に楽  

投資をする際は精神的に負担にならないような商品を選ぶことが大事だと思います。

アクティブファンドの場合、指数が上がっているのに自分の持っている投資信託は全然上がっていないという事が起きえます。

せっかく苦労してファンドを厳選したのに、選ぶのも簡単でコストも安いインデックスファンドより、パフォーマンスが悪いというのは、精神的にダメージが来ると思います。

まとめ

株の個別銘柄と同じでインデックスよりも儲かるアクティブファンドもあれば、下回るファンドもあります。

もし気になるアクティブファンドがある場合は、インデックスファンドをメインに、サブの小さい割合でアクティブファンドを買うのいいでしょう。  

ネット証券であれば100円から買えますので、お試しで買うことも可能なのでおすすめです。

投資をされる際は目論見書等の運用会社,販売会社から発行される書類を読んで、理解した上で投資しましょう。

 

くれぐれも投資は慎重に、自己責任でお願いします。